アメリカに亡命したロシア人2人が母国と他国の食について語る「亡命ロシア料理」

亡命ロシア料理

ペリメニとは本来はシベリア料理ではなく、ウラル山脈の西の都市ペルミの料理である。

学生時代に短期でロシアに語学留学をしていたことがあって、その時に食べさせてもらった家庭料理の美味しさがいまも忘れられない。ボルシチにペリメニにたっぷりの野菜が入ったサラダにビーフストロガノフにピロシキ、スメタナ(サワークリーム)、etc。中華料理やイタリア料理やフランス料理のように街で気軽にロシア料理が食べられないのがとても残念と思うほどに美味しく、またロシアに行きたい旅をしたいと思う大きな理由の一つがロシア料理でもあります。

亡命して比較してわかる母国

人は自分だけでは自分の事を知り理解する事は難しい。比較対象があって初めて知る事が出来る。ロシア料理の素晴らしさについてアメリカとの文化の比較などクスっとなりながらロシアとアメリカを学ぶ事が出来る。アメリカでは料理はハンバーガーで済まし、芸術はテレビで済まし、リクリエーションはトランプで済ませてしまう。ロシア出身者から見るとそんな風に見えるアメリカという国。

亡命者が失って再び取り戻せぬものを、悲嘆にくれながら挙げ連ねたら、亡命してよかったことのリストと同じくらい、際限がない。魚料理の分野をおおよそ征服したのは、エキゾチックで、おびただしいシーフードだった。その結果失われた最大のものは、本物のウーハーだ。

ロシア人とキノコ料理

キノコは植物と動物で中間の立場をとっておる。キノコに魂があるかということを学者たちはいまもその問題を解決していない。革命前のロシアでは、キノコは1年に1人当たり50キログラムも消費されていたが、いまや、モスクワの市場ではキノコが1個1ルーブルもする。

キノコのミートボールを作るには、特別な腕前は要らないかもしれないが、忍耐力は要る。干しヤマドリタケを似て、みじんぎりにし、サワークリーム、バター、卵、故障、おろした玉ねぎ、パン粉を加えて球状に丸めてパン粉をまぶして油で揚げる!

ロシア人とフランス人の違い

ロシア人はフランス人に対しての憧れが強く劣等感をもっていると聞いた事がある。野蛮な民族であると思われているよう。ただ、カエルに関してはロシア人はフランス人を野蛮な野郎とみているようで。

ロシア人は食に関して慎重だから、ぴょんぴょんはねるものなど口にはしない。ところがオンボロ該当を着たおつむの弱いフランス野郎ときたら、出されたものはなんでもがつがつ食べる。旧ソ連共産党の政治局員たちは、実利を重んじるという本性をあらわし、ロシア人は見向きもしない変えるがフランスでは大歓迎されるという事実に目を付けた。

パリはカエルを  コンピューターに変えて返してくれる ロシアのカエルは世界的に有名だ

ここを読みながらふと思ったのだけど、自分が興味関心を失っている仕事で熱中出来なくてもそれが相手にとってはカエルだと思えばよいかとそんな事を思った。

香辛料で香りの冒険

香辛料を好む民族は生活も派手だ。カーネーションを打ってぼろ儲けはするし、ハイジャックはする、血で血を洗う復讐には夢中になる。反対に、薄味の両入りを好む民族は、無気力と絶滅の運命にある。ラトビア人やサーミ人がそうだ。亡命者には、スパイスの効いた料理と熱い皿が欠かせない。

北海道を出て関東で暮らすようになって気が付いたのは香辛料の多さ。香辛料との出会いはカレーぐらいだったような気がする。北海道はのんびりした温和な人が多い印象ですが香辛料が関係しているのかも。

ホウレン草のスープ

ホウレンソウを細かく刻んでバターを溶かしたフライパンに入れ、刻みネギを加えて塩をふり、緑いろの山が煮えたぎるおかゆ状になるまでとろ火で蒸し煮にする。そこへ熱湯1リットル、マカロニを1つまみ入れる。マカロニがゆであがったらすぐ、牛乳1カップを加える。さらに固ゆで卵のみじん切りを入れ、スープを注ぎ、おろしたヤギチーズを1人前につき大匙2杯ふりかける。これで古典的なブルガリア料理の出来上がり。

他国からみたロシアという国

ロシアは、他国からみると遅れた野蛮な国だと思われており、嫌われ、そして怖がられている。彼らもそれらを自覚している。ただし、西側はロシア料理には大変な無知であり、ロシア料理に対する見解は犯罪にも近いと著者は語る。そして全ヨーロッパがこのうえなく豪華なオードブルをロシアから借用した後によくこんな事がいえたものかと批判する。

ロシア料理は本当に美味と思う。それぞれの素材のもつ美味しさが十分に時間をかけて引き出されて調理されている。そこに母親や祖母の愛のようなものを感じるから余計にいとおしい。またロシア行きたいな♪

亡命ロシア料理


亡命ロシア料理
亡命ロシア料理新装版 [ ピョートル・ワイリ ]